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僕が制作した本「ストロボ フォト&テクニック」【プロフォトグラファー&ディレクターが編集】

2020年4月27日

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僕が制作した本「ストロボ フォト&テクニック」【プロフォトグラファー&ディレクターが編集】

2020年4月27日

僕が以前、全ページに渡り制作を行わせていただいた「ストロボ フォト&テクニック」というムック本について解説します。Amazonまたは、全国書店での注文にてお買い求めいただけるのですが、内容は一部古くなっているものの、基本的なテクニックはそれほど変わっていません。
これからストロボを使ってみたいという人にはおすすめです。

「ストロボ フォト&テクニック」編集内容について

まずは、巻頭特集をはじめとした内容について書きます。
本書はこちら、まだまだAmazonで販売中です。

2010年発売。あれからもうだいぶ経つな~。遠い目……。
(インプレスジャパン刊・1800円+税)

表紙・巻頭特集では篠原ともえさんを撮影。
自分で言うのもだけど、素晴らしいファッションページに仕上がりました。
(当時の)普段とは全然異なる、新しい篠原ともえさんを見せられたと思います。

巻頭第二特集では、GR DIGITAL III +クリップオンストロボ GF-1でグラビアアイドルの次原かなさんを撮影。デジタルコンパクトカメラでしかできない新しい表現の可能性を切り開けたのでは?と思います。

ほかにも、いろんなアイデア満載、撮影盛りだくさんの本に仕上がってます。

4カ月の長い編集作業がやっと終わり...。
雑誌つくるのってこんなに大変だったっけ??って思うほど、いろんなことがありました。
おそらく、写真関連の雑誌でほぼ全篇にわたり、ここまで本格的な撮りおろしを行なったものは過去に例がないはずです。

「山田の作りたい本を、一緒に世に出したい」とおっしゃってくださったのは、
その頃、デジタルカメラマガジン編集長を務めていた川上さん。
英断に心から感謝です。

最後の3日間、極限まで諦めずにがんばってくれた山田組の聡子、成田さん、アース君。
そして、関わってくれた周囲の写真家のみなさん、スタッフ、すべての人たちに感謝です!

誌面のコンテンツ

contents

「ストロボ フォト&テクニック」コンテンツ
【ストロボフォト・セクション】

●巻頭スペシャル Welcome to Strobe World
モデル:篠原ともえ/写真:山田敦士

●Photo1 GR DIGITAL Ⅲで撮るLOVEフォト♡
モデル:次原かな/写真:山田敦士

●Photo2 強く表現するストリートカルチャー
写真:Joji Shimamoto

●Photo3 リングライトで撮る色とディティール
写真:PHOTOGRAPHER HAL

●モノクロームで表現するストロボスナップ
写真:Joji Shimamoto

●Photo 4 ぼくがさまざまなストロボを使う理由
写真:沼田 学

●Photo 5 日中シンクロのアナザーワールド
写真:渡辺伸次

●STROBE GALLERY
写真:うつゆみこ/池谷友秀/大和田良/和田裕也/高橋枝里

●みんなのチュー☆日中シンクロ編
写真:山田敦士

●三人の編集者がセレクト
超偏愛 ジャンル別 ストロボ写真集ガイド

【ストロボテクニック・セクション】
●GR DIGITAL Ⅲ+GF-1でもっと近づく
部屋で撮るLOVEフォト♡
解説:山田敦士

●「止める」「ぶらす」それぞれのテクニック
35mm判カメラでライブ感を撮る
解説:Joji Shimamoto

●光を自在に操り表現力を高める
クリップオンストロボ入門
解説:山田敦士
・クリップオンストロボの魅力と可能性
・クリップオンストロボの基本を解説
・夜の街で撮る、クリップオンストロボ撮影
・天井や壁でやわらかい光をつくるバウンス撮影
・メーカー別クリップオンストロボカタログ
・独特の質感と描写が魅力

●今日からはじめる リングライト撮影術
解説:PHOTOGRAPHER HAL

●ストロボ撮影の幅を広げる 定常光ライティング
解説:PHOTOGRAPHER HAL

●クリップオンストロボレベルアップ講座
実践 ワイヤレスストロボ
解説:沼田 学、聡子

●クリップオンストロボを超える魅力
モノブロックストロボ入門
解説:EIJI

●Photoshopでストロボを効果的に引き立てる
写真を作品に仕上げるレタッチテクニック
解説:渡辺伸次

●ディフューザー/バウンサー/ブラケット
光と影を、思いのままに操る
解説:山田敦士

●露出差をコントロールするストロボテクニック
日中シンクロの大いなる魅力
解説:渡辺伸次

・ネット通販ストロボ購入ガイド
・[コラム]ニコンD90で撮るスナップ 内蔵ストロボだから撮れる写真
・[コラム]30分でつくる、自作ライティングアクセサリー

 

本書の見どころ

いろいろあるのですが、一番は冒頭にも書いたように巻頭の撮り下ろし企画です。

また、「ストロボテクニック・セクション」では、「GR DIGITAL Ⅲで撮るLOVEフォト♡」について解説。コンパクトデジカメ「GR DIGITAL Ⅲ」と、GR用のフラッシュ「GF-1」を組み合わせ、エロカワなグラビア写真を撮影しています。
一眼レフカメラだとカメラが大きいぶん、心理的な距離が生じてしまうことがありますが、ちいさなカメラだと特有の日常感を出すことができます。

「クリップオンストロボ入門」では、おもに一眼レフカメラで使用する、「クリップオンストロボ」(スピードライト)のいろいろな使い方について披露しています。一眼レフカメラ用のコンパクトなサイズのストロボですが、応用次第でさまざまな表現が可能です。

「ディフューザー/バウンサー/ブラケット 光と影を、思いのままに操る」のコーナーでは、クリップオンストロボに装着する「ディフューザー」「バウンサー」などを、作成写真をもとに解説しています。

僕が担当した仕事

表紙・巻頭特集をはじめとしたさまざまな企画で撮影を行っているのはもちろんのこと、全編にわたって、編集者として編集作業を行っています。
具体的なタスクは、企画提案から、台割作成(雑誌やムック本の設計図のようなもの)、各ページのラフ作成、デザイン(一部は外部発注)、校正まですべてですね。
この本の編集のためだけに自宅の近くに1ルームの事務所を借りるなど、先のことを考えず、ほとんど勢いだけで突き進んでいました。あの頃は若かった~(笑)。

この「ストロボ フォト&テクニック」の制作を行わせていただいたことがきっかけとなり、「もっとたくさんの人に、写真という文化を知ってほしい」と思うようになり、同年中に自分で「SHUTTER magazine」という雑誌を立ち上げます。
(3カ月に1回の季刊誌、全国書店にて発売)

いろいろな人との出会いが、その後の経験に生きています。

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Atsushi Yamada

Atsushi Yamada

写真家。ときどきディレクターもやってます。 ワーホリ渡豪、20代で出版社立ち上げてフリーに。 英会話は日常会話レベル。都内の自社スタジオに棲息。 ブログでは写真や文章、クリエイティブ全般について語ってます。

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