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いままでどんなカメラを使ってきたの?【プロのフォトグラファーが答えます】

2020年6月1日

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いままでどんなカメラを使ってきたの?【プロのフォトグラファーが答えます】

2020年6月1日

フリーランスのフォトグラファーになって以降、「どんなカメラを使ってるんですか?」とよく聞かれるので、いままで使ってきたカメラの種類をまとめてみます。
個人として所有していたカメラだけだとマニアの方が読んだときに物足りないかもしれないので、出版社勤務時代(21~25歳)に使わせてもらっていた会社のカメラも入れています。数が多いので、割愛したものもあります。
(漏れがあったら都度、追加していきます)

出版社勤務時代(21~25歳)に使っていたカメラ

会社のカメラは、主に編集長である師匠(写真家・稲原豊命氏)が保有していたものを時々使用させていただいていました。
他のスタッフもカメラ好きが多かったので、借りて撮ることもありました。
記憶が一部曖昧でうろ覚えな部分もありますが、当時どんな用途に使用していたのかも記載しています。
(書いてみたら思っていた以上に専門用語が多いので、難しいと感じる人はスルーしてください。こんないろんなカメラがあるんだ~というぐらいでOKです)

ペンタックス67、ペンタックス67II(会社のカメラ)

もはや伝説的なカメラですね。いまのデジカメと比べるとでかいですが、中判フィルムのフィールドカメラとしては最強でした。
こいつを「手持ちでガンガン使いまわしたい」というのが写真始めたばかりの僕(20代前半)のささやかな憧れでした。筋トレしないと絶対ムリです。

ペンタックス67 改造ポラボディ

ペンタックス67はポラロイド(実際には富士フイルムの中判用インスタントフィルムを使用するので「ポラロイド」ではないのですが…。みなさんポラと呼んでましたね)が使えないため、フィルムバック部分を改造したボディが必要になります。
ヤフオクで購入、落札額65,000円ぐらいでした。

コンタックス RTS II(会社のカメラ)

おもにストリートスナップなどで使用。シャッター音がかっこいい。ツァイスレンズの描写も素晴らしかったです。

コンタックスG1(会社のカメラ)

主にライブ写真の撮影で使っていました。レンジファインダーというタイプで、ファインダー内で像を合わせて撮るカメラです。

マミヤRB67Pro

当時、実用機としてファッション、広告分野で使っていた人は多いのではないでしょうか。二段式シャッターでぶれやすいため、基本的には三脚に据え置いて撮影するのですが、「オレは手持ち派だ!」とこだわってたので、無理やり手持ちで撮影していました。(若かった……)

キヤノン AE-1P

後述するA1は高くて買えなかったのでまずはAE-1を購入。ファインダーうちの表示がデジタルではなく、針表示なのが上位機種のA1とのおもな違い。壊れたのをきっかけにA1を購入しました。公式サイトに掲載されているのはブラック&シルバーですが、僕が使用していたのはブラックボディです。

キヤノン A-1

個人所有のメイン機です。メカニカルなデザインとシャッター音が大好きでした。
フリーランス後はほかのAF一眼レフに役目を譲りましたが、作品撮影では一番長く使っていたと思います。

ニコンのコンパクトカメラ(機種名は忘れました)

レンズがものすごくシャープな描写で気に入っていました。「工事現場で使える」みたいなのがコンセプトだったのでとっても頑丈でした。おもにクラブ撮影など、作品づくりで使用。

フリーランス独立後 25歳~26歳(熊本時代)に使っていたカメラ

出版社をやめたあと、約1年は地元熊本でフリーのフォトグラファーとして修行していました。(単に自信がなく、ビビリだったのですぐ東京に出るのが怖かったというのが本音ですね。地元大好きですし……)

ありがたいことに、地元の新聞、雑誌社、フリーペーパーなどからお仕事を頂戴し、なんとか生活できていました。ウェディングフォトの需要も多いので、時々前撮りや結婚式の撮影をすることもありました。
会社をやめてすぐ、「70年代のマニュアルカメラ(キヤノンA1)だけではフリーとしてやっていけないんだ…」ということがわかり、すぐにカメラを買います。
別にやっていけないことはなかったんだけど、まわりがいい機材を使っていたことと、個人で受ける撮影の数が増えてくるにしたがって、「道具」としてしっかりとした機材を揃える必要がある、と感じるようになりました。

キヤノンEOS-1N HS

当時、キヤノンのEOSシリーズではすでにEOS-1Vが主流でしたが、人と同じ機材を使うのがなんとなく嫌だったこともあり、1Nを購入。機種名のHSというのは付属しているパワードライブブースターのことです。正直、機能的には1Vを購入した方がよかったかも(いま振り返れば)しれません。
余談ですが、当時のキヤノンはEOS3という機種で「視線入力」を採用していました。ファインダー内で見た場所にピントが合うという、まるでSFみたいな画期的機能です。ユーザーからは、まだ精度に問題があるという意見が多かったもののの、カメラメーカーとして超攻めてたなという印象がありました。
あの機能、また復活してくれないかな…。

PENTAX Z-1 P

フィルムカメラ後期の写真学生はみんな、ニコン FM2かペンタックスのMZシリーズを使っていました。
Z-1 Pは、ペンタックスが発売していた35mmのハイエンド機種。雑誌や結婚式の撮影などでよく使用していました。ポートレート用レンズの描写はとても柔らかかったです。
キヤノンやニコンのAF一眼レフと違ってレンズ駆動が超音波モーターではないため、静かな場所ではモーターの駆動音がジジッと鳴ってしまうのだけが難点でした。(駆動音自体は味があって好きだったんですが)

PENTAX 645 (会社のカメラ)

出版社勤務時代は、撮影中にクライアント確認をあまり行っていませんでした。
撮影後に出来上がった写真を見せて、OKをもらう感じです。
もちろん、撮影前にラフやカンプを提出しますが、基本的には撮影者に裁量権があり、「あつしさんが撮るならばっちりだよね」と任せてもらっていました。
PENTAX 645はボディ背面のフィムルカートリッジを取り外して交換できません。そのため、広告や雑誌といった確認が必要な分野ではあまり使用されておらず、当時は風景写真のユーザーが多かったですね。ボディ性能、レンズ描写ともに優秀なので、出版社時代にはメイン機で使用していました。
退職時には、師匠から退職金の代わりとしてフルセットでプレゼントしてもらいました。(稲原さん、厳しいけど優しい方でした。ありがとうございます)

マミヤ645

上でも説明しましたがPENTAX 645 645はボディ背面のフィルムカートリッジを交換できないため、実際仕事に使う上では不利でした。(デジカメがない時代は、ポラで絵作りの確認をしていました)
実用機として購入、雑誌の特集ページやヘアサロンの撮影で使っていました。

本格的にフリーランス活動後、使用したカメラ(上京後)

キヤノン EOS 40D

上京後、最初に購入したデジタルカメラ。おもに作品撮りで使用。実用機としては描写力不足だったため、60Dの発売を待てばよかった…と振り返れば思います。

キヤノン EOS 5Dシリーズ

言わずと知れた名機種。このカメラの発表後、当時多くのプロフォトグラファーがフィルムカメラからデジカメに乗り換えたため、フィルム→デジタルの流れが一気に加速しました。
革命的なカメラですね。初代5Dが出てからすぐに購入しました。

FUJIFILM FP-1 Professional FOTORAMA

富士フイルム社製のFP-100Cというインスタントフィルムを使用するカメラ。大きな画面で撮影できるので、撮った写真をそのまま印刷入稿していました。チェキよりも解像力の高い、素敵な風合いの写真になります。
蛇腹式でカッコいい。折りたたむとコンパクトで、持ち運びも楽。シャッターを押すとカチッと音がして、撮れてるんだか撮れてないんだか不安になるけど、仕上がりは完璧なのがたまらない魅力でした。
インスタントカメラではポラロイドのSX-70が一番有名ですが、なぜみんなFP-1を使わないのか……。隠れた名機です。

SX-70

とはいえ、SX-70もよく使っていました。詳しい方はご存知と思いますが、ポラロイド好きの中では一番有名な機種です。
基本はミーハーなので、乗っかるときは乗っかっとけって感じですね。
ポラロイドの記念展(横浜美術館にて開催)にも招待写真家として参加。写真集にもなりました。
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OLYMPUS OM-D E-M5

いまでこそたくさんの人がミラーレスを使っていますが、OM-Dシリーズが発表されたときには、プロでも使えるミラーレスとして画期的だと感じました。電子ビューファインダー内臓なので被写体を確認できるので、スナップでもよく使用。内臓されている5軸手ブレは最強ですね。シャッタースピード15分の1秒で撮影しても手ブレしにくいです。

ハッセルブラッド Hシステム

広告撮影で必要なときに時々使用します。

ニコン D90

センサーの解像力は飛び抜けていると言えないものの、味のある描写ができるカメラでした。内臓フラッシュがいい味出してくれます。

ニコン D800

満を持して発売されたニコンのプロ&ハイアマチュア用デジタルカメラ。高画素センサーなのでポスターサイズも余裕で撮影できますが、データサイズが大きくなり、ハイスペックなパソコンが必要なことと、手持ちのではぶれやすくなるので使いどころがポイントですね。

ニコン D750

上位機種のD800もありますが、実用機としては十分なカメラ。自社スタジオを構えるようになってから、まわりになぜかニコンユーザーばかりになってしまったため、最近はニコンを使うことが増えました。
もちろん、いまでも仕事で時々キヤノンのカメラを使用することはあります。

自分に合ったカメラを探そう

結構長くなってしまいましたが、いかがでしょうか。
僕はガジェット好きではないので、そこまでカメラにこだわっていません。
だけど、それぞれのメーカーに個性があるのが魅力ですよね。
「どんなカメラを使おうかな」「レンズによってどういう風に描写が違うんだろう」って考えるだけでもワクワクしますよね。
写真を好きになる理由を人それぞれなので、僕が使っていたカメラから、少しでも興味を持ってもらえればうれしいです。

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Atsushi Yamada

Atsushi Yamada

写真家。ときどきディレクターもやってます。 ワーホリ渡豪、20代で出版社立ち上げてフリーに。 英会話は日常会話レベル。都内の自社スタジオに棲息。 ブログでは写真や文章、クリエイティブ全般について語ってます。

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