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撮影スタジオを始める際に購入したもの【プロフォトグラファーが費用を公開】

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撮影スタジオを始める際に購入したもの【プロフォトグラファーが費用を公開】

自分の撮影スタジオを借りるにあたって、カメラ機材以外にいったいどんなものを揃える必要があるのでしょうか。備忘録ですが、僕がスタジオを借りる際に購入したものと、その際にかかった費用を公開します。たぶん金額まで公開している人はほかにいないと思うので、参考になれば幸いです。

揃えたもの

機材

カメラ、ストロボなど
メイン機材はそれだけでリストがかなり複雑になってしまうため、また別の機会に解説します。
一般論だと、最近の貸しスタジオはプロ&ハイアマチュア向けの場所だとモノブロックストロボを2台、アマチュア(コスプレや撮影会など)向けのスタジオは定常光のストロボを2台置いてあることが多いようです。
僕の場合、スタジオを構える前に機材類は一通り揃えていたので、その後にライティングのアクセサリー類を少しずつ買い足しました。
ちなみに、俯瞰撮影の要望は最近すごく多いので、俯瞰用の機材は購入しておいた方がいいと思います。

ライティング関連
ソフトボックス、グリッドセット、スヌートといったライティング用の機材は揃えていた方がいいでしょう。
また、照明をセットするためのブームスタンドも必要になります。

背景紙
これも2〜3本はすでに持っていたので、撮影が入るたびに少しずつ買い足している感じです。
なんだかんだで白バックの撮影が多いので、スーパーホワイトは一番購入しますね。
あとはスタジオグレーがあればいいんじゃないでしょうか。
2020年代初頭の現在だと、あまりカラーの背景紙を使う機会はありません。
ただ、小物やインスタ用の撮影などでは頻繁に使うので、東急ハンズなどで小さめのサイズの背景紙を買っておくといいでしょう。
モデル撮影用には、横幅2.7mの背景紙を使います。ただ、セット替えが面倒なので横1.8mの背景紙も持っています。半身用という感じですね。持ち運びも楽ですし。1.8m幅は、スーパーホワイトが1本あればとりあえず十分だと思います。後述する横幅1.8mの長机の幅にちょうど収まるので、ちょっとした小物撮影にも使えます。
最近では2m幅という使い勝手のいい幅の背景紙もあります。身長170cm程度であれば、ぎりぎり全身撮影ができますね。
背景紙は、2.7m幅が1本13,000円ほど。2m幅が1本7,000円ほどです。

オートポール
背景紙を支えるための機材で、いわゆる突っ張り棒です。伸び縮みさせることができ、床から天井まで伸ばし、レバー型のハンドルでテンションをかけて外れないようにします。背景紙を支えるための棒(オートポール用バー)も購入が必要ですが、僕はスーパーで購入した物干し竿で代用しています。
物干し竿の方が自由に長さを変えられるので、便利なんですよね。

カポック
片面白、片面黒のボードのこと。意外かもしれませんが、スタジオ撮影では必須の機材です。東京都内であれば、オールウェイズという機材屋さんが無料で配達してくれます。
3x6(サブロク)といわれる3尺x6尺、つまりヨコ90cmxタテ180cmのサイズが一般的です。タテ180cmだとほんとは少し高さが足りないのですが、これ以上大きなサイズは取り扱いが難しくなってしまうので、ひとまずはサブロクが2枚あればいいでしょう。1枚7,000円ほどです。黒い面に難燃性のペンキを使用しているものの方が少し高いのですが、長く使うものなのでおすすめです。

家具など

カーテン
当然なのですが、重要ですよね。昔に比べて安くなりました。
必ず、遮光カーテン1級(遮光率99.99%以上)のものを選びましょう。厳密な撮影の場合、できるだけ太陽光の侵入を防ぐことが大切です。
ほかを削っても、ここはケチらないほうがいいかと。遮熱&防寒効果もあるので、結果的には光熱費の節約につながります。
内側のカーテンはレースカーテンの安価なものでOKかと思います。
窓枠のサイズによって、費用が大きく変わるので要注意。既製品は安いのですが、いま借りているスタジオの窓サイズは既製品カーテンが使えず、オーダーになってしまったので3万以上かかってしまいました…。

白い長机
いわゆる会議テーブルですね。茶色は部屋を狭く見せてしまうので、白をチョイス。長さ180ccmと150cmのものを2台ずつ購入しました。縦に2台つなげれば撮影台にすることもできます。費用は一台7,000~8,000円ほど。家具などの大きい機材は、送料込みのところで購入したほうがいいですね。
僕は、デスクダイレクトで購入しました。

ダイニングテーブル&チェア2脚
天然木目のテーブルセット。テーブルとチェア2脚で計5万円ほど。
木製品のテーブルは、品質がよいものほど価格が高くなるため、激安品は避けたほうがいいかと。
時々、小物のイメージ撮影に使用していますが、天板(撮影用の背景に使用する板)を購入するようになってからは、あまり使わなくなりました。
一般的な正方形のテーブルのサイズは、タテヨコ80cmほどです。覚えておきましょう。
けっこう場所を取ってしまうので、正直なくてもいいかな…と思うのですが、そこそこ高い金額だったために捨てるのはもったいないため、打ち合わせ用に使用しています。

ベッド
必ずしも必要ではないのですが、撮影時の小物として購入。
フレームは姫系のデザインで1万円ほどのものを購入、撮影時に使用するものなのでデザイン重視で。ベッドマットも1万円ほどの金額でした。
マットは、泊り込みで帰れなくなるときのことを考えて最安ではなく、そこそこしっかりしものを。腰痛の原因になります。
シーツ類

ソファ
小道具&客用として、Amazonで15,000円ほどの商品を購入。無難なクリーム色を選びました。素材はPVC(ビニール製)一択です。
理由は、布製のソファだとコーヒーをこぼしてしまったときに大変なため。
当初はB-COMPANYで5万円以上のものを買おうと思っていたのですが、初期予算が結構かかってしまったので断念して安価なものにしました。ソファに限らず、少し高めのものはデザインがおしゃれです。

スツール
いわゆるイス型の腰かけのこと。国内で生産されているスツールには規格があって、一般的なものは高さ45cmです。やや高めのハイスツールは60cm。ヒールを履いた女性モデルや男性モデルだと45cmでは少し低すぎるのですが、小物としてはあってもいいかなと。それぞれ1万円以内で購入。

打ち合わせ用チェア
いわゆる背もたれのない丸イス。収納に便利なように、スタッキングできるものがおすすめです。ニトリなら1脚500円ほどで購入できます。

小物類

姿見&鏡
全身映る鏡は、ファッション撮影には必須。
僕の場合、小道具として使えるようにアンティーク風の外観のものを買いました。
ヘアメイク用の鏡は、少し大きめの角型のものを選びましょう。Amazonでもいいですが、できれば実物を見てから買いたかったのでドンキで購入。

トルソー
時々、商品撮影の相談があるために購入。トルソーにも腕つき、腕なしなどいろいろ種類があります。メンズとレディスの両方があるとベスト。

観葉植物
生の観葉植物は、住んでいない限り100%枯らしてしまうのでフェイクでOKだと思います。特にハーブ関連は管理が大変。
フェイク植物は、IKEAなどで購入。少し背の高いもの&小さいものが複数あると背景用に使えます。
やや大きめのものは7000円ほど、小さいものは1000円以内で購入できます。

突っ張り棒
機材の棚用に、突っ張り棒を数本購入しました。1本あたり2,000〜3,000円ほど。

食器類
ふだん使いは100円ショップのもので十分。料理撮影を行う人は、お皿もいくつかあった方がいいですね。定番のものは、安価な皿でも問題ないと思います。小道具用に、ランチョンマットなどもあると便利。

目安の予算を決める

ポイントは、安価なもので揃えてしまうと安っぽくなってしまうこと。あと、安いものを探すのにはそれだけ時間もかけないといけないので、急いでるときはお金を時間で買う、というイメージですね。
消耗品は安価で、長く使うものは少しいいものを…という考え方でもいいかと思います。
僕がスタジオ用の小物を揃えたときは、ニトリもまだあまり有名ではなかったのですが、ニトリバレ、IKEAバレ、100均バレ、というのは結構あり得ますので、貸しスタジオにしたい人はセンスが問われます。小物選びはくれぐれも慎重に。
以前、レンタルスペースを専門に扱う不動産屋さんに話を聞いた際には、レンタルスペース用の内装や家具をコーディネート&手配してくれる専門の会社もあるそうです。
自分で揃える場合、工夫すれば機材費を除いて20〜30万円ほどで揃うのではないでしょうか。

まとめ

思いのほか長文になってしまいましたが、いかがでしょうか。
今回紹介したものは、僕が最初に揃えたものですが、そのほかにもいろいろなものを買い足しているので、そうした情報についても後日まとめてみたいと思います。
もしすでにフリーのフォトグラファーとして活動している人は、まずスタジオを借りる前に少しずつ機材を集めておくと「スタジオを借りよう!」と思い立ったときに、初期費用を抑えることができます。

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Atsushi Yamada

Atsushi Yamada

写真家。ときどきディレクターもやってます。 ワーホリ渡豪、20代で出版社立ち上げてフリーに。 英会話は日常会話レベル。都内の自社スタジオに棲息。 ブログでは写真や文章、クリエイティブ全般について語ってます。

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