ストックフォト

RM(ライツマネージド)とRF(ロイヤリティーフリー)の違い【ストックフォトの基礎知識】

  1. HOME >
  2. 写真 >
  3. ストックフォト >

RM(ライツマネージド)とRF(ロイヤリティーフリー)の違い【ストックフォトの基礎知識】

ストックフォトは、大まかにRM(ライツマネージド)とRF(ロイヤリティーフリー)という2種類にわけることができます。基本的には使用範囲や権利に関する違いです。今回は、RMとRFの違いについて詳しく説明します。

ストックフォトには種類がある

インターネットで手軽に利用できるストックフォト。
実際にストックフォトを扱う会社(ストックフォトエージェント)と契約して写真を預けるときや、バナー広告などをつくる際に購入しようと思ったとき。ライツマネージド(RM)とロイヤリティフリー(RF)という表記を見て、意味がわからず不思議に感じた方もいるかもしれません。
はたして、どのような違いがあるのでしょうか。順番に見ていきましょう。

ストックフォトとは?

まず、ストックフォトとは「ストック素材」と呼ばれる素材の一種です。
ストック素材には、写真のほかにイラストやアイコン、動画などがあります。
リンク先の記事で細かく解説しています。

ストックフォトとは?写真でできる副業の魅力【プロフォトグラファーが解説】

ストックフォトとは、広告やニュースなどで使われる素材写真のこと。イラスト、動画などを含めたストック素材のひとつですが、具体的にはどのようなものでしょうか。副業としても人気のストックフォトについて、解説 ...

続きを見る

ライツマネージド(RM)とは?

ライツマネージドは料金を支払いますが、使用期間や使用範囲が限られている写真のことを指します。
後述するロイヤリティーフリーの写真と異なり、期限内でしか素材を使えないという特徴があります。
その代わり、契約期間内は独占的に使用することができ、競合他社が同じ写真を使えないという制限をかけることができます。また、過去の利用履歴についても管理されているため、自社のライバルが過去に同じ写真を利用していないかどうかを調べることもできます。
使用料金は、おもに下記のような条件によって変わってきます。

画像の種類
使用目的
利用する画像サイズ
使用期間
使用範囲(雑誌、ポスターなど)
使用地域(日本国内、アメリカ、ヨーロッパ全域など)

ライツマネージドは決められた使用期間があります。使用期間が過ぎると、同じ素材でも再度購入する必要があります。
その都度、ライセンス料を支払ってストックフォトのサービスを利用するようなイメージです。
ロイヤリティフリーでは扱っていない有名な写真家が撮影した写真や、希少価値の高い写真が多い傾向にあります。
国内では、老舗サイトのアマナイメージズがRMを取り扱っています。
使用期間と使用範囲にもよりますが、RMはRFに比べて料金が高額になりやすい傾向にあります。

ロイヤリティフリー(RF)とは?

ロイヤリティフリーはライツマネージドと異なり、繰り返し利用できる写真のことです。
それぞれのストックフォトサービスで設定している料金も、RMに比べてリーズナブルで利用しやすいという良さがあります。
また、原則として一度購入(ダウンロード)すればバナーやチラシ、ポスターなど、複数の媒体に何度でも使うことができます。
その反面、使用制限をかけることができないため、「競合他社がまったく同じモデルの写真を使ってしまう」といったリスクが発生します。
ストックフォト業界においてはもともとRMが主流でしたが、最近はオンラインメディアやブログなどの需要増により、ロイヤリティフリーが利用されるケースが圧倒的に増えてきました。
一例として、ピクスタなどはロイヤリティフリーの素材のみを扱っています。

利用する際の注意点

ライツマネージドとロイヤリティフリーは基本的にどちらも「有料」になります。
つまり、必ずお金を支払って購入する必要があります。
特に、ロイヤリティフリーという言葉の中には「フリー」というワードが入っているため、著作権フリー、自由に無料で写真を利用できると勘違いをしている方も多いのですが、残念ながら意味合いが異なります。
ロイヤリティフリーは、すでに述べた通り最初に料金を支払うことによって「ストックフォトサイトで提供されている許可されている範囲内」で何度も利用できるという仕組みです。
この何度も利用できるところがフリーと言われている所以です。
ちなみに、ロイヤリティフリーとは別に、完全にフリー=無料として配布されている写真データもあります。
国内サイトでは「写真AC」などが有名ですが、無料会員はダウンロード回数やダウンロードできる写真の解像度に制限があることが多いです。
また、場合によっては「撮影者のクレジット(名前やニックネーム)表記が必須」「商用利用不可」といった縛りがあるケースもあるので、注意が必要です。

ロイヤリティフリーは「著作権フリー?」

仮にロイヤリティフリーの写真であっても、原則として撮影者の「著作権」がなくなるわけではありません。
厳密にいうと「著作者(撮影者)が自由に使っていいよ」と許可を出している、という考え方になります。
そのため、ほとんどのストックフォトサイトでは、写真の再販売を禁止しています。
他の人が撮影した写真を転売してお金儲けをすることはできません。
「また、自分が撮ったよ〜」というように主張するのもNGです。
これは仮に無料素材サイトであったとしても同様のルールが定められていることがほとんどです。利用時に、必ず利用規約を確認するようにしましょう。
海外サイトでは「Terms of use」と書かれているページにまとめられていることが多いです。

まとめ

ライツマネージドとロイヤリティフリーでは、扱っている写真の「質」が異なることで差別化を図っています。
手軽にロイヤリティフリーを利用するか、それとも一点モノの価値がある素材をライツマネージドで購入するか。使用用途を見極めて、ストックフォトのサービスを利用することをおすすめします。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
Atsushi Yamada

Atsushi Yamada

写真家。ときどきディレクターもやってます。 ワーホリ渡豪、20代で出版社立ち上げてフリーに。 英会話は日常会話レベル。都内の自社スタジオに棲息。 ブログでは写真や文章、クリエイティブ全般について語ってます。

よく読まれている人気記事

1

写真を撮ってメシを食う人のことをかつては「カメラマン」と呼んでいましたが、最近は「写真家」や「フォトグラファー」という呼び方も増えています。 正直どう違うの?という方のために、フォトグラファーという呼 ...

2

雑誌やムック、カタログなどの本をつくるためには、テーマやコーナー企画の立案以外にも、さまざまな準備が必要です。中でも、重要な設計図となるのが「台割(台割り・だいわり)」と呼ばれるもの。 今回は、紙媒体 ...

3

フリーランスとして生きていく上で「専門分野を極めるべき」あるいは「複数のスキルを持った方がいい」という両方の意見があります。はたしてどちらが正しいのでしょうか?実体験を交えながら、意見を述べてみたいと ...

4

みなさんは「パーマセル」って聞いたことありますか? プロの撮影現場ではほとんどの人が持っている、とても身近な道具なのですが一般的にはほとんど知られていません。 ちょっと高いけど、ものすごく便利なので一 ...

-ストックフォト

© 2021 Atsushi Photolog Powered by AFFINGER5