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クライアントと揉めてもマイナスにしかならない【感情をマネジメントする方法】

2020年8月10日

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クライアントと揉めてもマイナスにしかならない【感情をマネジメントする方法】

2020年8月10日

フリーランスで活動していると、クライアントと意見の相違などで揉めそうになることが必ずあります。でも経験上、揉めてもマイナスにしかなりません。もし揉めそうになったときにどうやって回避するか、「感情をコントロールした方が絶対得だよ」ということについて、経験を踏まえて語ってみます。

語ってる僕自身、うまくやれてません(笑)

まず最初に、僕は短気な方です(笑)。
もともとの性格なのかもしれませんが、うちの地元である熊本人としての気質もあるかも?と考えています。
戦国武将、加藤清正が治めていた町だからか、九州人の血なのかわからないのですが、みんな喧嘩っ早いんですよ。
地元に帰ったら僕は普通以下のリス(小動物)レベルです。
いずれにせよ、年齢が上がるに従ってだいぶ丸くなりました。
ただ、過去の経験を振り返ると「失敗したな」と反省することも多々あります。

だれもが絶対に経験する「トラブル」

フリーランスとしてたくさんお仕事をさせていただいているうちに、問題が発生することがあります。
僕も若気の至りで揉めたこともあるのですが、はっきりいって「揉めてもマイナスにしからならない」というのが最近の結論です。
気づくまで時間がかかった…。
けど、できるだけトラブルは避けたいもの。うまく乗り切るための方法を披露します。

揉めやすい仕事の条件

発注する方、もしくは受注する方の経験やスキルが足りない。全体を仕切る人がいない、もしくは仕切りが甘いというときに揉めるケースが多いです。
経験が少しずつ増えるとやばそうな案件は初期段階でわかってきますので、早めの段階で先方に相談するようにします。こじれてしまうと修復が大変ですからね。

フリーランス初期に陥りがちな注意点

フリーランス初期だと、理不尽だなと感じることが多いです。ただ、クライアントが100%悪いかというとそうではありません。

経験値が足りず、感情のキャパが少ない

僕は「受注者」としてだけでなく、「発注者」としてライターさんなどに仕事をお願いすることもあります。なるべく相手に配慮しているつもりなのですが、中には「え、そんなことでキレるの…?」という人もいます。
「相手が悪い!」というときも、ひょっとしたら自分に原因があるのかもしれません。
心の水槽をできるだけ広く持ちましょう。

作業効率が良くないために、パニックになってしまう

最初はありがちなんですよね。

お客さんが当前と考えているレベルのものが納品されていない

自分では十分な仕事をしてる、と思ってもNG、というときはあります。ただ、発注側が明らかに無茶振りをしてるときもあるので、最終的には当事者同士の問題になります。

納期管理が甘い

発注者側の原因と受注者の原因、どちらもあり得ます。例えば、作業を依頼している方が明確な納期を伝えず、納期の前日に電話してきて「なんで上がってないんですか!」とキレ始めた場合、一般的には発注者側が悪いでしょう。でも、実際こうしたことはたまにあります。「1週間経ってるから当然できてますよね」というのはあくまで発注者側の理屈なので。個人的には、ちゃんと納期管理すべきだと思いますし、心配なら前倒した納期設定をした上で、進捗確認を入れるべきでしょう。(僕ならそうします)
逆に、個人だと納期が決まっているのに遅れがちになるという場合もあるので、「納期管理が甘い人」と判断されないよう、早めの対処が必要です。

結局、仕事を依頼する側は主観的

たとえば、レストランで5,000円の食事をするとします。いつもより贅沢するので、自然と要望のハードルは高くなりますよね。お店の雰囲気や接客態度、全体的な清潔感、味付けなど、「食べログだと3.5以下かな」といちゃもんをつけたくなります。

100円ショップやファーストフードならどうでしょう。「まぁ100円なら仕方ないよね」と諦めもつくかもしれません。
(僕は品質=価格という意見なので、こっちのタイプです)

ですが、100円ショップだろうと、文句を言う人は言ってきます。
「せめて、最低限のレベルをクリアしろよ」とか。
お金を払う方が決めることなのでなんとも言えないのですが、「これが正しい」というのはほんとに人によって異なるし、仕事を振る方は自分のものさしで物事を考えます。つねに主観的ってことです。

場合によっては電話からメールにやり取りを切り替える

あなた、もしくは発注者のどちらかが感情的になってしまうと、やり取りがこじれてしまいます。兄弟や恋人だったらまだしも、めんどくさい相手は関わりたくないし、早く切りたいですよね…。それは相手も同じです。
電話でやり取りするメリットは「メールを書く手間を省いて、手短に内容を伝える」ことですが、これはあくまでもお互いの関係がうまくいっているときだから成り立ちます。

揉めてるときって、デメリットも大きいです。
まず、「言った言わない」になりがちなこと。どちらかが悪いという水掛け論になってしまうため、これはやばいなと思ったときには、メールで履歴を残すのもひとつの方法です。
「大事な内容ですので、メールでご連絡いただけますでしょうか」ということは、全然失礼ではありません。
それと、関係がうまくいっていないときの電話って、結局「自分の感情をぶつけたい」というためだけにかけることも多いんです。
クレームの電話なんて、最たるものですよね。
互いにヒートアップしてしまう危険性があるので、なるべく感情は排除しましょう。

アタマを冷やすための対処法

ここからは、具体的な対処法を説明します。

1日間を空けるor気分転換

幸いなことに、人の感情は長続きしません。
万が一、納得がいかなくてイライラしていても、次の日には感情が収まっているということも多いです。
急ぎでなければ、少し寝かせるという方法もあります。

あとは、無理やりジムでハードな筋トレをする(たまにやります)、スポーツで汗を流す、ヨガをする、走る、といったことでも大丈夫です。

お酒が強い人は飲むのもOK

お酒でもいいのですが、僕はお酒が弱くて次の日のパフォーマンスが落ちてしまうため、酒で解消するのは辞めました。お酒で解消しても根本的な解決にはならず、生産性がないんですよね。
お酒は楽しく飲みましょう。
でも、仲間や友達にグチを聞いてもらう&ワイワイ騒いで解消するのも効果的なので、人によって自分に合う方法を選んでくださいね。

とりあえず寝る

僕は時々、シンプルに「寝る」ということで気持ちを切り替えます。
感情が不安定なのは疲れすぎているのが原因ということもあるし、1~2時間寝るだけですっきりして冷静に判断できる場合も多いので、オススメです。

揉めないための対処法

「できる」「できない」を伝える

そのほかに、具体的な対処法を。すごく大事なことで、相手に合わせてがんばっているといつの間にか知らないうちに業務内容が次々と増えてしまい、ありえないほどの作業をやらされることがあります。

発注側の経験が少ない場合など「これもこれもお願いします」と軽く言われて戸惑ってしまうことも…。
WEBの世界だと「要件定義」といって、ここまでは基本契約、ここからは別途費用ということを細かく決めていくのが大事な工程であり、すごく時間をかけます。
そうやってプロとプロがしっかりと決めているはずなのですが、いまだに名のある企業同士で、多数の訴訟が起こっています。。
いわゆる「言った言わない」というやつです。
それぐらい、仕事って難しいんですよね。
最初の時点で契約書を作成して作業範囲を固められればいいんですが、なぁなぁで仕事が始まる、ということも多い業界です。
疑問に思ったときには早めの段階で作業範囲を相談し、ここから先は別料金、と伝えるようにしてください。
メールの方が履歴を残せますし、淡々と伝えやすいです。

やるだけやってダメなら諦める

いろいろ対処をしてもうまく調整できなかったり、感情的なしこりが残ったりしてしまうことがあります。
自分は冷静になっても「相手の気持ちを変えることはできない」からです。
もしできたら、離婚や戦争はすでにこの世からなくなっています。。
無理だな、という結論に達したら、コスパを考えましょう。
あまりこだわってもいけないので、次の仕事で成果を出した方がベターです。
「Move On!」ですね。

どうしても感情的にならないといけない場合

「感情的にならないといけない」というケースもあります。それは、経費やギャラを回収する場合です。
ただし、デメリットもあります。
一番大きいのは「感情的になると、相手との関係が壊れてしまう」ということです。お互い人間です。めんどくさい関係は避けたいですよね。「この人とはもう仕事をしない」という覚悟があり、強い意志を伝えないと「お金を回収できない」「交渉を有利に進められない」という場合はOKでしょう。メリットとデメリットをはかりにかけた上で、冷静に「計算してキレる」ことが重要です。
とはいえ、使うとしても最後の手段ですね。互いにマイナスな感情が残るだけですので。。
これも「感情をコントロールする」ことのひとつです。

揉めたい人はひとりもいない

うまくいかなかったときには、プロジェクトの途中で離脱するなど、いろんな方法はありますが、お仕事で関わった以上、最後までやり抜く、別の人にきちんと引き継ぎできるように整理するなど、なるべく相手に迷惑をかけないようにしましょう。
本来、揉めたい人はひとりもいないはずです。
自分ができることをやるだけやれば納得できますし、次に同様のトラブルが起きたとき、経験値になります。

最後に

結局、感情的になったとしてもプラスになることはないです。疲れてパフォーマンスが落ちるだけですし。ひとりで仕事をするフリーランスは精神的な波も大きくなりがちです。クライアントから理不尽な要求を求められることも少なくありません。
冷静にコントロールしてうまく乗り切りましょう。
もちろん、言うのは簡単です。人間は感情の生き物です。
僕もうまく自分の気持ちをコントロールできるように、日々修行中です。
うちなる熱量はほかの仕事にぶつけるなど、つねに前向きにいきたいですね。

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Atsushi Yamada

Atsushi Yamada

写真家。ときどきディレクターもやってます。 ワーホリ渡豪、20代で出版社立ち上げてフリーに。 英会話は日常会話レベル。都内の自社スタジオに棲息。 ブログでは写真や文章、クリエイティブ全般について語ってます。

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