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ストロボのモデリング・ランプとは?使用方法やちょっとした裏技を紹介

2022年9月11日

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ストロボのモデリング・ランプとは?使用方法やちょっとした裏技を紹介

2022年9月11日

ストロボ撮影の際に使用する、モデリング・ランプというものがあります。ほとんどのプロ用ストロボに備わっているものなのですが、どんな機能があるのでしょうか。なんのために使用するのか?また、意外な使用法も含めて、詳しく解説していきたいと思います。

モデリング・ランプとは?

プロ用のストロボに最初から備わっているランプのことです。
写真撮影用のストロボは、一般的にフラッシュライトと呼ばれる閃光(一瞬だけ光る光)ですが、それに対してモデリング・ランプは、定常光(常に光っている光)になります。
みなさんの部屋で使っている、一般的な蛍光灯やLEDライトと同じですね。

機種によって異なりますが、プロ用ストロボで、光を放つ部分は、おもに「発光管」と「モデリング・ランプ」の2種類に分かれます。
機種ごとにいくつか例を挙げてみましょう。

コメットのモデリング・ランプ

こちらはコメット社のストロボです。真ん中の細い部分がモデリング・ランプです。
周辺のU字型で透明なチューブ管が、発光管です。

GODOXのモデリング・ランプ

こちらはGODOX社のストロボです。
コメット社と同じく、真ん中の細長い部分がモデリング・ランプになります。
周辺のU字型で透明なチューブ管が、発光管です。

プロフォトのモデリング・ランプ

続いて、プロフォト社のストロボです。
全体がガラス管に覆われていてわかりませんが、やはり中にはモデリング・ランプと発光管があります。

モデリング・ランプのON/OFFはどうする?

本体背面の液晶パネルあるいはスイッチなどで操作することがほとんどです。

コメットのモデリング・ランプ操作方法

背面に「MODEL」というスイッチがあります。真ん中がOFF、上にずらすとHALF、下にずらすとFULLになります。

GODOXのモデリング・ランプ操作方法

背面の「MODEL」というスイッチを長押ししてON/OFFを操作します。

プロフォトのモデリング・ランプ操作方法

GODOXと同じような感じです。
背面の「MODEL」というスイッチを長押ししてON/OFFを操作します。

モデリング・ランプはなんのために使うの?

基本的には「ストロボの光がどのように回っているのか」を確認するために使用します。
ストロボの光は閃光(フラッシュライト)のため、見た目ではどこに光が当たっているのか?どこに影ができるのかがわかりません。
モデリング・ランプをONにすることで、影の出方などを大まかに把握することができます。

モデリング・ランプの注意点

このように便利なモデリング・ランプですが、いくつか注意点があります。

加熱して火事に火災につながってしまう!

ハロゲンランプを使っているものが多いため、点灯すると加熱します。
ONの状態のままでストロボ本体にキャップを被せると、熱がこもってしまい、燃えることがあります。
また、ストロボの前にトレーシーングペーパーを置くことや、ストロボのヘッド(発光部)に巻き付けることがあるのですが、同じように加熱して燃えてしまう危険性があります。

実際にうちのスタジオでも過去にボヤ騒ぎがありました…。
火事につながることがあるので、必ずモデリングをOFFにしてから、電源を切るようにしてください。

ちなみにうちのスタジオでは、ストロボ使用後にモデリングをOFFにし、電源を切るのですが、その後にキャップを被せないようにしています。
こうしたことで、万が一の火災が起きる可能性を防ぐことができます。

加熱して本体がオーバーヒートしてしまう

特に夏場の撮影で多いのですが、モデリング・ランプをつけたままずっと撮影することで、本体が加熱してオーバーヒートしてしまうことがあります。
機種によって異なるのですが、「ピー」という警告音が鳴って、本体が冷えるまで撮影できなくなることがあります。
また、モデリング・ランプのつけっぱなしはランプ自体の寿命を短くしてしまうので、必要がないときにはなるべくこまめに消すようにしましょう。

色温度が低い

ハロゲンランプの場合、色温度が低いことが多いです。
影の出方を確認することはできますが、色味の確認はできないので、気をつけてください。

衝撃に弱い

細長いチューブ型のものが多いため、わりと衝撃に弱いです。
切れてしまったときのために、予備を準備しておくようにしましょう。

また、最近ではハロゲンランプの代わりに、LEDを使ったモデリング・ランプも発売されています。
ハロゲンランプに比べると値段は割高ですが、加熱しにくいというメリットがあります。

モデリング・ランプのちょっと変わった使い方

そのまま「照明」として使用する

すでにお伝えした通り、モデリング・ランプは「定常光」のため、見た目で影の出方などを確認することができます。
つまり、そのままストロボ光の代わりに、照明として使うこともできます。

ここで勘のいい方は、「なぜストロボ光ではなく、いつも定常光を使わないの?」という疑問が湧くかと思います。
理由はいくつかあるのですが、モデリング・ランプ(定常光)はストロボ(閃光・フラッシュライト)に比べて光量が少ない、わかりやすくいうと光が弱いからです。

ストロボの光を使うと「ピントを深くして、ガッチリ質感のある写真が撮れる」のですが、モデリング・ランプなどの定常光を使用する場合、F5.6などの浅いピントで撮影し、さらにISO感度を上げる必要があります。
今回はあえて詳しく書きませんが(長くなってしまうので)、ISO感度を上げれば上げるほどノイズが多くなってしまいます。

ただ、あまりノイズなどを気にしない場合、あえて演出としてモデリング・ランプを使うことはあります。
つねに常識を疑い、自分なりの表現を追求することが大切だと思います。

まとめ

今回は、「モデリング・ランプとはなにか?どんな目的で使うのか?」をまとめました。
最近、アシスタントさんに聞かれる内容をブログとしてできるだけまとめるようにしています。
今後も有益な情報を上げていきますので、お楽しみに。

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Atsushi Yamada

Atsushi Yamada

写真家。ときどきディレクターもやってます。 ワーホリ渡豪、20代で出版社立ち上げてフリーに。 英会話は日常会話レベル。都内の自社スタジオに棲息。 ブログでは写真や文章、クリエイティブ全般について語ってます。

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