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足、腕、頭を使って稼ぐ【フリーランス生活のギャラをアップする方法】

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足、腕、頭を使って稼ぐ【フリーランス生活のギャラをアップする方法】

フリーランスになると最初の何年かは収入が安定せず、大変です。生活を安定させるためには「収入=ギャラ」が必要。クライアントに評価してもらうためには「足→腕→頭」を使って稼ぐことが必要なんだと、あるとき気づきました。
今回は「これから会社をやめてフリーランス生活をしたい」「フリーランスになったばかり」という人に向けて、どうすれば高いギャランティ(報酬)がもらえるようになるかをアドバイスします。

「足」を使って稼ぐ

いよいよフリーランスデビュー!
まずは「足」を使って稼ぎましょう。
「足で稼ぐ」というのを簡単に説明すると「フットワークが軽く、どんな仕事でも受けてくれる」ということです。
電話には常に出られるようにする、着信があったらなるべく早く(できれば30分以内)にかけ直す、メールがきたら可能な限り早めに返信するという、会社の新人研修で習うようなことですね。

あなたならすぐにできます!だって仕事がないから(汗)。

ちなみに僕も同じことを実践してきましたが、あまりに仕事がないときは着信後、数秒で出ると「超ヒマなやつだと思われるかな?」と悩み、留守電を聞いてから折り返してみたり。

「来週の水曜日、スケジュール空いてますか?」と聞かれ、
「全部ガラ空きだよ~!仕事くれてありがとう~!!!涙涙」と狂喜乱舞する心の声に反して、
「スケジュール空いてるか、ちょっと確認して折り返しますね」(キリッ)
ともったいぶってみたりしていました。
プライドが高くて、ちっちゃいやつですね……。

案件をたくさん抱えているとなかなかすぐにレスできないこともあるのですが(最近の反省…)、何事も初心忘れずが大切です。
若手(年齢が若いというわけではなく、フリーになったばかりという意味)のうちに一番仕事がくるのは「はやい、やすい、うまい」です。吉野屋、最高!
つまり、ファーストフードと同じ戦略を取れば大丈夫です。
クライアントにとって「「使いやすい」「あの人に仕事を頼みたい」という「一番最初に顔が浮かぶ」人になりましょう。
もちろん、必ずしも「はやい、やすい、うまい」を目指す必要はありません。「はやい、たかい、うまい」でも大丈夫です。3要素のうち、1つでも含まれていれば強みになります。

「腕」を使って稼ぐ

「足」を使って稼いでるうちに、徐々に忙しくなってスケジュールも埋まるようになってきました。
カレンダーに予定がたくさん入って、その予定をながめている時間、月末にちょっとぜいたくしてスタバで請求書を書く時間は、至福の喜びです。

「フリーランスになってよかった……」

ただ、いつまでも足を使って稼ぎ続けるわけにはいきません。だって、いつまでもは若くないからね!(切実)
税金や保険、家族など、いろんなことを考えると、もっと経済的&精神的にも余裕を持てるようにならなければ…と考えるときがいつしかやってきます。

そのときに重要になってくるのが「腕」で稼ぐ、ということです。
仕事をたくさんこなしているうちに、だんだんスキルも上がってきます。いままでに使えなかった魔法が使えるとか(使えません)、少しずつ変化を感じることでしょう。

「腕」が上がってくることによって、他の人にはできない仕事ができるようになります。
また、クライアントさんが増えてくるうちに、徐々に相談事項も増えてくるはずです。「こんなこともできます」「こんな勉強を始めました」ということを周囲に少しずつアピールしていきましょう。

例えば、ライター職の場合。
自宅で原稿作成(ライティング)をする仕事だけよりも、インタビューなどの取材稼働ができるとそのぶん拘束時間が延びるため、ギャラ単価はアップします。
また、「音楽」「映画」といった誰もがやりたがる内容の仕事よりは「保険」「不動産」

のような専門的知識&ライティングスキルが必要な内容の方が、一般的にギャラは高いです。
もちろん、「映画」のように1つのジャンルに特化したライター&インタビュアーを目指すことも可能です。
その場合はWEBメディアの原稿執筆から始まり、やがて記者会見の囲み取材を任されるようになり、やがては出演者の単独インタビュー、さらに業界内で評価が高まるとパンフレットの執筆も依頼されるようになるかもしれません。

フォトグラファーの場合、簡単な取材写真よりも、スタジオでのライティング技術をしっかりと習得した人、商品撮影などを担当できてレタッチなどの合成技術を持った人、さらに動画まで撮影・編集できる人によりレベルの高い仕事がくるようになります。

「腕」には、セルフブランディングも含まれます。
いつまでも「他に代えが効く人」のままでは、より若くてギャラの安い人に仕事を取られます。
相手にとって「絶対にこの人に仕事を頼みたい」という存在になってください。

また、あなたに仕事を振ってくれた人との付き合いは大事にしましょう。
周囲の編集者・デザイナーが出世したり、転職したりすることでより単価の高い仕事をもらえるようになった、ということは多いものです。

「頭」を使って稼ぐ

「腕」を極めていくのもよいのですが、同時に「頭」を使った仕事もできるようにするのがおすすめです。
ライター職であれば、取材や原稿作成、打ち合わせをこなしていくうちに、

「このWEサイトにはこんなページがあった方がいいな」
「このページ、わかりにくいな。ここに写真を増やして、無駄な文章は削ったらどうだろう」

というアイデアが湧くようになります。
(そんなアイデアなんか湧かんわい、という人は案件数をこなしてください。大学受験の問題演習と同じなので、パータン化して覚えるようにしましょう。僕は大学受けたことないんですけど…)

結果的に、WEBサイトの構成まで考えて提案できるようになると、ギャラが大幅にアップしていきます。
つまり、ライターとしてのスキルだけではなく、「編集スキル」「コンサル力」が身につくわけですね。

フリーランス生活はRPG、レベルを上げよう

今回は、フリーランスにとって大切な「足」「腕」「頭」を使った稼ぎ方について、解説してみました。
フリーランス生活はRPG(ロールプレイングゲーム)と同じです。
できる仕事の幅を増やして、レベルを上げていくうちに、より質の高い仕事ができるようになります。
漠然と仕事をするのではなく、「こうなりたい」という目標設定をして、
少しずつ着実に前へ進んでいけるようにしましょう。

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Atsushi Yamada

Atsushi Yamada

写真家。ときどきディレクターもやってます。 ワーホリ渡豪、20代で出版社立ち上げてフリーに。 英会話は日常会話レベル。都内の自社スタジオに棲息。 ブログでは写真や文章、クリエイティブ全般について語ってます。

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