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仲間を見つける 仕事を振れるのは才能

2020年8月16日

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仲間を見つける 仕事を振れるのは才能

2020年8月16日

長くフリーランスで活動していく上で、重要なのは仕事上の仲間を見つけることです。お互いWin-Winの関係になれるパートナーと助け合うことで、さらにビジネスの幅を広げたり、困ったときには助け合ったりできます。

フリーランスは基本的に「孤独」

会社などの組織に所属しないという点で、いろいろな自由が効くところがフリーランスの魅力です。ただ反面、孤独になりやすいという部分もあります。
仕事で納得がいかないことがあった、というときに自分の中で処理しきれず、ネガティブになってしまうことはだれにでもあります。
身近な仲間がいれば相談しやすいですし、解決策が見つかることもあります。

仲間に頼りすぎないこと

ただし、フリーランスは個人商店、つまり自分で解決するのがまず大切。人間関係は、お互いにギブ&テイクが鉄則です。もし、友人がいたとしてあなたのことを頼ってばっかりだとどうでしょうか。
お互い相談できるフェアな関係がベストですよね。
互いにいい関係を続けていくためには、クレクレだけでなく、何かあれば力になってあげることも重要です。

同業者でなくてもOK

できれば同業者の友人は数名いた方がいいですが、必ずしも同業者ではなくても、会社員ではないフリーランスの友人がいるだけでもずいぶん違います。
特に最初のうちは、経費の請求やクライアントに対する相談の仕方など、いろいろな疑問が出てくるはずです。
この場合、同年代よりは少しキャリアが上の先輩だと相談しやすいですね。
また、例えばライターだと週明けに締め切りを抱えている場合、土日に予定を入れられない…ということはよくあります。
もちろん、土日はいっさい仕事を入れないということもできるのですが、金曜日に修正依頼が来て、月曜出し、なんてことはいまだに多くあります。
会社員の友人と休みが合わない場合でも、平日のちょっとした空き時間に会える友人がいると相談できて助かります。

お互いに仕事を回せる関係がつくれるとベスト

同業種でも異業種でも、互いに仕事を回せる関係ができるとベストです。
僕の場合、自分ひとりではできない案件があったときに、すぐまわりの人を「巻き込む」ようにしています。
ただ、相手に絶対迷惑をかけてはいけないので、きちんとギャランティなどの仕切りができているとき限定です。
自分自身が現場に入れないときに、友人のフォトグラファーに仕事を変わってもらうときもありますし、ヘアメイクやライターさんの知人も多くいます。
長いフリーランス活動を続けていくうちに、あることに気づいたんですが「人に仕事を回せる」というのは、ある意味その人の才能というか、スキルのようなものなんですね。
「相手のことを思いやって動ける人」に仕事を依頼すると、いつか忘れた頃に、その人は恩を返してくれます。また、なぜだか仕事を回せる人のまわりには仕事を回せる人がいて、みんなで仕事を回しあっている関係ができている場合もあります。
ポジティブな人のまわりにはポジティブな人が集まってくるので、さらに仕事が増えてしまう。本当に不思議です。

「同業種の友人が少ない」という声が多いのも事実

とはいえ、同業者の友人がほとんどいない、というケースも多いものです。基本的に自営業=ライバルでもあり、「もし自分のお客さんを取られたら…」「こいつより収入が低かったらバカにされるのでは?」という不安な気持ちがよぎってしまうこともあります。
そういう気持ちを抱いてしまうのは仕方ありません。
だって、人間だもの。

業種でいうと、フォトグラファーは一匹オオカミが圧倒的に多いですね。少ない仕事のパイを、弱肉強食で奪い合ってる感じです。
ライターさんも、同ジャンルではあまり友人がいない、という人が多い印象があります。ライターさんの場合、別に一匹オオカミだからという理由ではなく、「必要以上に人と関わるのが好きではないから、書く仕事を選んだ」という場合もあります。
メールでは表現豊かで饒舌なのに、会ってみると意外と塩対応…というケースも会って驚きます(笑)。

関わりたくない方がいい場合も

僕の場合、あるとき自分が主催するイベントに知人のフォトグラファーが来て、その人が勝手に雑誌の取材対応をしてしまい、記事の校正が後日僕のところに送られてきた…というよくわからないトラブルを経験したことがあります。
それだけでなく、「これはいいチャンス!」とばかりにその雑誌に売り込みをかけてたみたいです。
正直、まじでやめてくれよ…とげんなりしました。
(フリーランスは個性的な人が多いからか、ほんとにいろんなことが起こります)
仕事で知り合った人でも、仮に「利害関係がつねに優先されるな」「この人と関わっていても、乗っかられるだけでメリットがないな」という場合には、関わらないという選択肢もありだと思います。
あくまでも、つねに助けあえる仲間を見つけるようにしましょう。

最後に

今回は「互いに仕事を回せるパートナーをつくろう」というお話でした。オトナになると、どうしても人と会うときに仕事の利害関係が優先されてしまうことがあるのですが、利害関係を抜きにできる仲間を増やすことで、フリーランス活動も楽になっていきます。
もちろん、ひとりで戦っていくという選択肢もありです。
いずれにせよ、周囲といい関係をつくれるようにするのは、フリーランス活動にとっては重要な要素のひとつだと思います。

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Atsushi Yamada

Atsushi Yamada

写真家。ときどきディレクターもやってます。 ワーホリ渡豪、20代で出版社立ち上げてフリーに。 英会話は日常会話レベル。都内の自社スタジオに棲息。 ブログでは写真や文章、クリエイティブ全般について語ってます。

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